花龍列車 ファンサイト

07 文月(ふみづき)駅

ホームに降り立った瞬間から、静寂と古い紙の匂いに包まれる、駅そのものが巨大な「図書館」となっている場所です。ここに暮らす人々は非常に温厚で知的であり、訪れる旅人を優しく迎え入れてくれます。


📜 駅の景色と広大な書庫

見上げるほどの高い天井まで本棚が敷き詰められた館内は、見渡す限りの広大な書庫が広がっています。乗客たちが、さらなる知識と手がかりを求めてこの静かな書物たちの海へ辿り着くのは、決して偶然ではないのかもしれません。

📜 駅固有の華:百花繚乱(ひゃっかりょうらん)

この文月駅には、地面から生えるような「固有の植物」は一切存在しません。その代わりに、この地に眠るある特別な書物そのものが、この駅における象徴的な華(=文の華)として尊ばれています。
この図書館の最深部には、この世界のありとあらゆる華や文化が網羅された、極めて貴重な図鑑の写しである『百花繚乱(ひゃっかりょうらん)』が保管されています。その圧倒的な知識量から、人々はこれに敬意を込めて「文の華」と呼んでいます。

📜 駅でできること:失われた記述との遭遇

参拝者や旅人はこの膨大な資料の海を読み解き、この世界の真実に触れることができます。というのも、この『百花繚乱』のページを捲っていくと、あの有名な古い絵本『花龍むかしばなし』の記述がそのまま残されているのです。

「花龍列車は二号車までしか進めない。龍の頭へ進むためには最後尾にあった桃花の扉。背を超えゆけばしはす」

この一節こそ、かつてこの列車を旅した乗客たちが世界の謎を解き明かす最大の鍵となりました。現在でも、静かに並ぶ本棚の間を歩けば、当時の知識の重みと歴史のロマンを肌で感じることができます。


← 前の駅へ 次の駅へ →