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04 卯月(うづき)駅

見渡す限り広大に藤の華が咲き誇る、絢爛豪華な遊郭のような駅です。色とりどりの行燈が随所に掛けられた路地は非常に複雑で、まるで訪れる者を惑わせる迷宮のように、奥へ奥へと誘われます。


🪷 駅の景色と、もう一つの華

この広大な楼閣街を象徴するのが、まさに「華がある」と称される最高位の花魁「藤壺(ふじつぼ)」の存在です。しかしその一方で、この街には彼女よりもさらに美しく咲く「ある華」が存在するという噂も囁かれています。それはこの世界に住む全員が等しく仰ぎ見ることができるほど、大きく、美しく咲き誇る華なのだそうです。

🪷 駅固有の華:花魁の藤壺(おいらんのふじつぼ)

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の華」という言葉を体現する、この駅で誰もが知る絶対的な美の象徴です。駅長からも「この駅で華を求めているのなら、彼女に会いに行くべきだ」と告げられます。
彼女は楼閣の中で最も大きな、紫色の行燈が掛けられた部屋にいるとされていますが、その姿を一度見ただけで必ず恋に落ちてしまうのだとか。ひとたび恋に落ちたら絶対に忘れられないその様子は、まさに“藤の病”と呼ばれ、いかなる名医やトラノコであっても治すことはできないと言われています。

🪷 駅でできること:花魁花札の試練

絶世の華魁・藤壺に相まみえるためには、彼女が絶対的な強さを誇る独自の遊び「花魁花札(おいらんはなふだ)」に三連勝しなければなりません。

この花札は、それぞれ異なる華が描かれた三すくみの三種類の札をお互いに出し合って勝敗を決めるものです。街では、「朱は白に勝ち、桃は朱に勝ち、白は桃に勝つ」という奇妙な伝承が囁かれており、これが花札の勝負に関連しているとみられています。

これまで彼女に勝った人間は誰一人としていないと言われる難関ですが、この街の古いお馴染み客の間では、今もある「逸話」が語り継がれています。かつてこの駅に降り立った、とある「五人組の乗客たち」が、全員でひたすら「朱」の札を出し続けてこの試練を強引に突破し、見事面会を果たしたというのです。


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