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映画以外の、おすすめの映像作品を紹介します。

・ハンニバル

『羊たちの沈黙』でアンソニー・ホプキンスが演じた、天才精神科医であり連続猟奇殺人鬼であるハンニバル・レクター博士の壮年期を描く、前日譚に当たるテレビドラマです。ハンニバルを、北欧の至宝と呼ばれるマッツ・ミケルセンが演じ、臨時で実地捜査に協力するFBIアカデミーの講師、ウィル・グレアムとの交流、および攻防を軸として描かれます。この作品の魅力は、なんといっても画面の美しさと残虐描写のギャップです。かなりグロいですが、ハンニバルの料理シーンは目を見張るものがありますし、ただグロいの一言で片づけられない魅力が詰まっています。登場人物の心理描写も緻密で、緩急が素晴らしい、ぐっと引き込まれるドラマだと思います。

・K

こちらの作品は、日本のオリジナルアニメ作品です。現代日本を舞台に、7人の「王」のもとへそれぞれ集結した異能力者たちの戦いや、絆の様子を描く物語です。この作品の魅力は、音楽、作画、カメラワークだと思います。音楽は、戦闘シーンでもどこかエレガントで美しく、戦闘にこのBGMを合わせるのか!というおしゃれさが素晴らしいです。作画に関しては、画面の「空気感」の作り方が独特ながら洒落ています。初めてこの作品を見ると、「画面、青!?」と思うのではないでしょうか。しかし、独特の空気感や光の表現が、この作品を唯一無二のものにしていると感じます。カメラワークは、特に戦闘シーンで、ぐりぐり動き回ります。戦闘だけ見ていても充分楽しいので、おすすめアニメです。現在、Youtubeで1期と2期の1話目が公式から無料でみられるようになっています。私のおすすめは2期1話の冒頭の戦闘シーンです。これを見るだけで、この作品の虜になると思います。

・ジョーカーゲーム

柳広司氏原作の小説、D機関シリーズを、Production I.Gがアニメ化した作品です。世界大戦前の日本において、昭和12年秋、秘密裏に組織されたスパイ養成部門「D機関」。機関員として選ばれたのは、士官教育を受けていない一般大学出身者ばかりでしたが、彼らは全員「化け物」と呼ぶに相応しい者たちでした。常人には到底獲得できないスパイ技術を習得した彼らが、日本へ情報を流すために世界各国で暗躍する様子を描いた作品です。この作品は全12話あり、すべて1話、もしくは2話完結の話となっています。スパイの技術やトリックとともに、自らを見えない存在として、偽りにまみれて仕事をこなす機関員たちの心の機微も描かれており、素晴らしい作品だと思います。