第3話　絶望の淵から

暴君と化した妹の分身との激戦を終え、魂の回収を続ける白銀は、琥珀の「孤独」と「諦め」の断片が宿った分身と出会う。その分身が支配する世界は、深い絶望に包まれ、あらゆるものが滅びを受け入れているかのようだった。
白銀は、その分身の姿に、九尾の妖狐として一族の長を背負う琥珀が、これまでどれほどの計り知れない重圧と孤独に耐えてきたのかを痛感する。彼自身も絶望の空気に心を折られそうになるが、この「諦め」が世界を真の破滅へと導くことを知る。白銀は、人々にわずかな希望の光を灯しながら、絶望に沈む分身に諦めずに立ち向かうことの尊さを訴え、彼女の魂に再び希望の火を灯すための最後の戦いを挑む。